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薬局薬剤師のための目標設定研修②|正しい目標設定の仕方

患者さん対応に追われて、気づいたら1日が終わってる…

このまま何年も同じ仕事を続けて、自分は成長できるのかな…?

薬局で働いていると、ふとこんなことを考える瞬間ってありますよね。

忙しい日々の中で、目の前の業務をこなすことで精一杯。

でも、そのまま繰り返していると、

この先どうすればいいんだろう…?

とモヤモヤした気持ちがふくらんでいくものです。

だからこそ、意識的に『目標設定』をすることが大切なんです。

今回は、前回の『強み診断』を踏まえて、自分の強みを活かした目標設定をしていきます。

目標設定って言われてもピンとこない…

という方も大丈夫。

今回の記事では、目標設定がなぜ大事なのかを薬局薬剤師ならではの視点で解説します。

さらに、

なるほど、こうすれば自分に合った目標が立てられるのか!

と思えるように、具体的な事例を交えて紹介していきます。

この記事を読み終える頃には、きっと

自分はこの方向で頑張ってみよう!

と思える目標が見つかるはずです。

『このままでいいのかな…』と少しでも感じている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

強みを活かした目標を見つける

目標設定と聞くと、

苦手分野を克服しなきゃ!

と思う人が多いかもしれませんね。

確かに、新人時代はまず基本業務で現場の合格点をもらうことが最優先です。

調剤や服薬指導、監査などを一定レベルでこなせるようになることが第一歩ですよね。

でも、3年目以降の薬剤師にとっては話が少し変わってきます。

このタイミングからは、苦手を克服するよりも自分の強みを伸ばす目標を立てたほうが仕事の手ごたえを感じやすいんです。

なぜなら、強みはすでに自分の『武器』なので、伸ばせば伸ばすほど成果が出やすく、自然とやりがいもついてくるからです。

目標設定というと少し堅苦しく感じるかもしれませんが、まずは自分の強みを活かせる、無理のない目標を見つけることから始めてみましょう。

3つの目標設定の視点

前回の強み診断で、自分の得意なことや、他の人よりちょっと優れている部分が見えてきましたよね。

でも、いざ『その強みをどう活かしていこうか?』となると、意外とピンとこないものです。

そこで今回は、強みを活かして目標を見つける3つの視点をお伝えします。

3つの視点
  • 今の職場での目標
  • 将来のキャリアを見据えた目標
  • プライベートでの目標

この3つの視点で考えると、日々の業務にすぐ活かせる目標と、将来につながる成長の方向性、自分らしい生き方がはっきりします。

では、それぞれ具体的に見ていきましょう。

今の職場での目標

結論から言うと、『今の職場で自分の強みがもっと発揮できる場面はないか?』を考えることです。

例えば、

あなたが『説明が分かりやすい』のが強みなら、患者さんへの服薬指導でそのわかりやすさをさらに磨くことができるかもしれません。

あるいは、『調整力』が強みなら、在庫管理やシフト調整で周りをうまくサポートすることで存在感を発揮できます。

ここで大切なのは、強みを自分のためだけに使おうとしないことです。

薬局はチームで成り立つ仕事ですよね。

たとえば、『自分はもっとバリバリ活躍したい』と思っていても、周りのスタッフから『なんか自己アピールばっかりだな』と思われたら、やりにくくなってしまいます。

だからこそ、『この強みは、チームにとってプラスになるか?』という視点で考えるのがポイントです。

自分の強みが現場で役立てば、周りにも感謝されるし、自分の成長にもつながって、まさに一石二鳥です。

将来のキャリアを見据えた目標

次に、『この強みを将来どう育てていきたいか?』を考える軸です。

例えば、今の業務でコミュニケーション力を磨いているとします。

それを将来的にエリアマネージャーや部長職を目指すためのリーダーシップに活かすこともできます。

または、『患者さんとの関係構築が得意』という強みを、在宅訪問に活かして、より専門性の高い薬剤師になる道も考えられます。

ここでのポイントは2つ。

ポイント
  • 今の業務の延長線上で強みを伸ばすか?
  • 新しい挑戦と掛け合わせて強みを広げるか?

たとえば私の場合は、薬剤師としての経験に『研修』と『WEBスキル』を掛け合わせて、自分の強みを広げてきました。

現場での知識や実務経験に、WEBによる情報発信のスキルや人事部での教育のスキルをプラスすることで、新しいキャリアの可能性が生まれました。

このように、あなたの強みに新しいスキルや知識を組み合わせるのも選択肢のひとつです。

たとえば、『説明が分かりやすい』のが強みなら、資料作成やプレゼンのスキルを磨けば、研修講師や教育担当への道も見えてきます。

また、『効率よく仕事を進めるのが得意』なら、在庫管理や業務改善のノウハウを学ぶことで、管理職や業務改革に関わるポジションを目指すこともできるでしょう。

そして、この『今の職場での目標』と『将来を見据えた目標』の2つの視点で考えると、日々の業務での実践と、未来への成長がどちらも見えてきます。

2つの視点
  • 職場での目標
    →今すぐ強みを発揮できる場面を増やす
  • 将来の目標
    →強みを磨いてキャリアアップにつなげる

プライベートでの目標

3つ目はプライベートの目標です。

まずは、自分が『楽しい』と感じることを見つけるのが大事です。

普段から楽しんでいることは、実は自分の強みが活かされていることが多いんですね。

自分の強みを理解することで、それをプライベートにも活かすことができ、心身ともに充実します。

そしてそれが仕事にも良い影響を与えます。

プライベートの目標って、言ってみれば『自分らしく生きるための目標』です。

例えば、趣味を楽しんだり、リラックスできる時間を作ることなど…。

好きなことをしているときって、無理なく自分の強みを活かしている場合が多いんですよね。

なので、プライベートの目標を立てるときにも、自分の強みを基にして考えていきましょう。

まとめると、

このように目標は、『職場』『キャリア』『プライベート』の3つの領域に分けて考えるのがオススメです。

3つの目標
  • 職場の目標
    業務の改善や周囲との信頼関係を築く
    →職場環境の向上や円滑な人間関係
  • キャリアの目標
    キャリアアップや専門分野を深める
    →意義のある自己成長や専門性強化
  • プライベートの目標
    心を満たす時間を作る
    →仕事にも良い影響を与える

自分の強みを意識して、この3つの視点で目標を立てると、毎日がもっと充実して楽しくなります。

まとめ

今回は、薬局薬剤師の目標設定についてお話ししました。

目標を立てるって言っても、なんとなくピンとこないかもしれませんが、自分の強みを活かした目標を立てることが、薬局での成長やキャリアアップにとって大切です。

今回紹介したのは、職場での目標、将来のキャリアを見据えた目標、そしてプライベートの目標という3つの視点で、目標を見直す方法です。

目標設定って、ちょっと堅苦しく感じるかもしれませんが、自分の強みを活かすことで、毎日の仕事がもっと楽しくなります。

これからのキャリアやプライベートにも良い影響を与えるので、やってみる価値は大いにあります。

もし、今『このままでいいのかな?』と思っているのであれば、まずは今日から自分の強みを活かせる目標を立ててみてください。

そうすることで、毎日の仕事がもっと意味のあるものに変わり、あなたの成長にも繋がっていきます。

ぜひ、今回の内容を参考に、自分に合った目標を設定して、実行してみましょう。

次回は、実際に立てた目標を行動に移すための具体的な行動計画の立て方をお話しします。