レベル1〜レベル10の手順で作れる『ゼロから始める動画編集』。
今回はレベル7です。
レベル7では、MacPCで行う動画編集の仕方について、実際にどんな動画編集ができるかについて紹介していきます。
今回の動画編集は、全てのMac PCに標準搭載されている『iMovie』という動画編集ソフトを使って行います。
『iMovie』では、通常編集の『ムービー』と、ハリウッド映画の予告編おような動画が作れる『予告編』の2種類の動画編集ができます。
今回は、MacPCでできる動画編集の概要から始まり、通常編集の『ムービー』について実例を用いてその編集手順を紹介していきます。
では、始めていきましょう!
目次
Mac PCでの動画編集
レベル1でも紹介してきましたが、
もしあなたがMac PCを持っていたり、Mac PCを購入する予定ならば、動画編集ソフトは買わなくても大丈夫です。
それは、Mac PCには動画編集ソフトの『iMovie』が標準装備されているからです。
この動画編集ソフト、本当に標準装備とは思えないくらい優秀なんです。
レベル5・レベル6で紹介してきたPowerDirectorは、初級者〜プロレベルまで使える動画編集ソフトでしたが、
『iMovie』も、PowerDirectorに劣らず、初級者〜中級者まで使える機能が付いており、薬局内(会社内)での動画編集なら、このレベルで十分です。
実際に私も、ほとんどの動画編集は『iMovie』で行なっていおり、かなり複雑な編集をする場合にのみ、PowerDirectorを使っています。
Mac PCでできる2種類の動画編集
冒頭でMac PCでは2種類の動画編集ができると紹介してきました。
では、ここからは『iMovie』で編集できる2種類の動画編集について紹介していきます。
Mac PCの『iMovie』のアイコンをクリックすると、初期画面として下図の画面が立ち上がります。
↓↓↓
次に『新規作成』の『+』の部分をクリックします。
そうすると、『ムービー』『予告編』の2つの吹き出しのポップアップが出てきます。
『iMovie』では、通常の動画編集の『ムービー』に加えて、ハリウッド映画の予告編のような動画『予告編』の2つのタイプの動画編集ができます。
これが『iMovie』の最大の特長です。
特に『予告編』での動画編集は、文字の入力と写真や動画素材を入れるだけで、自動的にプロ並みの予告編動画が作成できます。
この機能は私が知っている限り、『iMovie』にしかない機能で、動画制作で非常に重宝しています。
『予告編』については、次回のレベル8で詳しく紹介していきます。
では、今回は、『iMovie』の2つの動画編集機能のうちの1つ『ムービー』について紹介していきます。
完成動画確認
このレベル7では、『iMovie』の『ムービー』で実際に動画編集をしていく手順を具体的に紹介していきます。
では、どのような動画を作っていくか、まずは完成動画をご覧ください。
川の映像を26秒の動画で簡単に作成してみました。
あくまでサンプル動画なので、手ブレしまくっていますが、感じはつかめたでしょうか。
では、『iMovie』の『ムービー』の編集機能を使って実際に動画を作っていきます。
動画編集の操作手順(実例紹介)
『iMovie』の初期画面の新規作成の『+』をクリックし、『ムービー』をクリックします。
↓↓↓
すると『iMovie』の編集画面が出てきます。
レベル5・レベル6で紹介してきたPowerDirectorの編集画面と同様に、編集画面は、①②③の3つのパネル画面から構成されています。
①は、主に素材(画像・動画・音楽など)や効果(様々なエフェクト)などを取り込む素材ルーム。
②は、①の素材を使って実際に動画を編集するタイムライン。
③は、②のタイムラインで編集した内容を確認するプレビュー画面です。
この3つは覚えてきましょう。
結論から申しますと、
『iMovie』でも、レベル6で紹介した動画編集の【Step1】〜【Step7】と同様の手順で編集操作を行っていきます。
- iMovieに画像・動画・音声を取り込む
- 動画のカット・長さ調整
- トランジション効果を入れる
- タイトルや文字を入れる
- 字幕を入れる
- BGMや効果音を入れる
- 動画を保存する
では、レベル6でも紹介してきた動画編集の7つのステップに関して、『iMovie』ではどのように操作するか紹介していきます。
【Step1】iMovieに画像・動画・音声を取り込む
下図の赤で囲んだ素材ルームに、画像、動画、音声などのデータをドラッグ&ドロップし、素材を取り込みます。
ただ、iMovieには、BGMや効果音はほとんど入っていないので、レベル3で紹介してきた『YouTubeオーディオライブラリ』や『効果音ラボ』などから取ってきましょう。
【Step2】動画のカット・長さ調整
次に動画の不要な部分のカットの操作を行います。
タイムラインの動画にカーソルを合わせて右クリックでポップアップを出して『クリップを削除』をクリックしたり、
同様にカーソルを合わせて『コマンドキー+B』で動画を分割でき、不要な部分を削除できます。
分割を行なった後ろの動画や、2箇所で分割を行なって挟まれた部分の動画は、『右クリック→削除』で簡単に削除することができます。
【Step3】トランジション効果を入れる
画面の切り替わり時に入れるトランジション効果の挿入操作は、下図の通りです。
メニュー上部の『トランジション』を選び、トランジション(白にフェード)を選び、分割した動画の間にドラッグ&ドロップで完了です。
タイムラインに挿入されたトランジションをクリックすれば、トランジション効果の長さ(秒数)などを調整することができます。
今回は『3秒』に設定しました。
【Step4】タイトルや文字を入れる
動画の最初のタイトル、動画の途中・最後などにテキストの入れる方法は、下図の①〜④の手順で行います。
①メニュー上部のタブの『タイトル』を選び、②タイトルアニメーション(オーガニック(主))を③の場所にドラッグ&ドロップします。
③ではカーソルを右端に合わせてドラッグすると、タイトルの露出時間を調整できます。
また④のプレビュー画面では、タイトル名、フォント、色などを編集できます。
【Step5】字幕を入れる
字幕の入れ方は、下図の①〜④の手順で行います。
①メニュー上部のタブの『タイトル』を選び、②タイトルアニメーション(下三分の一(表示))を③の場所にドラッグ&ドロップします。
先ほどの操作と同様に、③ではカーソルを右端に合わせてドラッグすると、字幕の露出時間を調整できます。
また④のプレビュー画面では、字幕文字、フォント、配置(今回は中央)などを編集できます。
【Step6】BGMや効果音を入れる
素材ルームに取り込んだBGMをタイムラインにドラッグ&ドロップした後は、編集した動画の長さに合わせてBGMを切り揃えます。
タイムライン上のBGMをクリックして選択し(黄色で囲まれる)、切り取りたい箇所で右クリックし、『クリップを分割』をクリックします。
そして分割された後ろ部分のBGMは削除します。
↓↓↓
そしてBGM編集の最後は、フェードアウトの設定をしておくと良いでしょう。
タイムラインのBGMの最後の上記の赤で囲んだ点を左にドラッグしていくと、動画の最後の音が徐々に小さくなっていくフェードアウトの設定ができます。
BGMの最後にフェードアウトの設定をしておくと、動画が消えていくと同時に音楽もそれに合わせて徐々に小さくなっていきます。
完成動画を見ていただくと一目瞭然ですが、動画のクオリティがグンと上がり、プロっぽい仕上がりになります。
【Step7】動画を保存する
編集が終われば最後は動画化です。
プレビュー画面の右上のアイコンをクリックすると、上図のポップアップが出てきます。
ここの『ファイルを書き出す』をクリックしていけば、動画化できます。
これで通常編集『ムービー』の編集の仕方についての説明は完了です。
先ほどもお伝えしましたが、基本的な流れは、レベル6のPowerDirectorで作成するときの手順と同じです。
もし分かりにくい場合は、レベル6の手順をもう一度見ていただくと分かりやすかもしれません。
まとめ
ゼロから始める動画編集のレベル7について紹介してきました。
今回は、MacPCで行う動画編集の仕方について、Mac PCで行える2種類の動画編集の紹介と、通常編集(ムービー)の仕方について実例を用いて紹介してきました。
レベル6までに紹介してきた内容を踏まえて、ここで紹介した7つのステップで操作を行なっていけば、どなたでもMacPCでの動画編集ができるようになります。
次のレベル8では、MacPCの利用者向けに、『iMovie』のもう一つの編集機能『予告編』について実例を用いて紹介していきます。
NEXT > レベル8『動画編集の仕方まとめ(Mac編②)』
iMovieってどんな動画編集ソフトなの?