レベル1〜レベル10の手順で作れる『ゼロから始める動画編集』。
今回はレベル3です。
レベル3とレベル4では、動画の素材作成として、PowerPointを使用した動画編集の仕方について紹介していきます。
その中で今回のレベル3では、PowerPointでの動画編集の特長や、PowerPointで実際にどのようなバリエーションの動画編集ができるかについて紹介します。
では、始めていきましょう!
目次
PowerPointのバージョンを確認
動画編集を始める前に、まずはPowerPointのバージョンを確認しましょう。
お使いのバージョンによっては、録画機能に違いがあるので、まずはその辺りを紹介しておきます。
ちなみに私は、Microsoft365というサブスクリプションのサービスを利用しています。
このサービスでは、MicrosoftのWord、Excel、PowerPoint、OneNote、OneDrive(1TB)などの最新版を使うことができます。
そしてこのMicrosoft365のPowerPointには、プレゼン録画機能が付いています。
レベル2のZOOMでの録画機能のような機能が標準で装備されています。
Microsoft365のPowerPointのプレゼン録画機能について紹介動画があったので添付しておきます。
2分28秒の短い動画なので一度ご覧ください。
もしあなたが、私と同じMicrosoft365を利用しているならば、この機能は非常に便利なので、どんどん使っていきましょう。
具体的な使い方については、この記事の後半で紹介していきます。
その他のバージョンをお持ちの方が多いと思うので、ここでは一般的なPowerPointの動画編集の仕方を紹介していきます。
PowerPointでの動画編集の特長
個人的な意見で結論から申しますと、初心者の動画編集はパワーポイントでの編集が最もおすすめです。
その理由は、下記の3つ。
- テキスト・画像・音声・動画を挿入できる
- BGMや効果音も入れることができる
- 音声は読み上げソフトを使える
1つずつ解説していきます。
テキスト・画像・音声・動画を挿入できる
PowerPointの動画編集では、
好きなスタイルのテキスト、あらゆる画像、録音した音声、録画した動画など、何でもスライド内に貼り付けることができます。
画像や録画した動画のサイズなども自由自在に変更できるので、あなたのイメージした通りの動画を作成することができます。
BGMや効果音も入れることができる
上記で紹介したテキスト・画像・音声・動画以外にも、BGMや効果音も入れることができます。
BGMや効果音はどこから取得すれば良いの?
BGMなら『YouTubeオーディオライブラリ』がおすすめ
YouTubeオーディオライブラリとは、YouTubeが公式で提供している音楽や効果音の素材サイトで、Gメールアドレスを持っていれば誰でも無料で利用できます。
その曲数も4万曲以上!
YouTubeオーディオライブラリの使い方について紹介しておきます。
YouTube StudioにアクセスしてGメールのアカウントでログインする。
YouTube Studioのチャンネルのダッシュボードの画面が出てくるので、左側のメニュー下の『オーディオライブラリ』をクリックします。
するとオーディオライブラリが表示されます。
赤で囲んだタブをクリックすると、『音楽』、『効果音』、『スター付き』から選ぶことができます。
『スター付き』は、気に入った音楽や効果音の☆印をクリックしてブックマークしておくと、ここでブックマークしている音楽や効果音をすぐに見ることができます。
興味のある曲にマウスのポインタを合わせると、下図の①のように『ジャンル』『ムード』『アーティスト』の横に『横の3本線のアイコン』が出てきます。
これをクリックすると、表示された音楽や効果音を、同じ『ジャンル』『ムード』『アーティスト』で絞り込むことができます。
また、一番左端の『再生アイコン』を押して聞いてみて、気に入った曲があれば、☆印をクリックしてお気に入り登録したり、②をクリックしてダウンロードすることができます。
ダウンロードして実際に使用する際に、1点注意があります。
ライセンスの箇所に下図のように『CC』のマークが付いている場合は、帰属表示(必ず動画の説明欄でアーティストのクレジットを表記)が必要です。
使用する際には注意しておきましょう。
本当に曲数が多いので、どれを選ぶか迷う時には、Google検索で『YouTubeオーディオライブラリ おすすめ』などで検索すると、お気に入りのBGMを見つけることができます。
効果音なら『効果音ラボ』がおすすめ
先ほど紹介した『YouTubeオーディオライブラリ』でも効果音を探すことができますが、効果音だけに限って言えば、私はこちらの『効果音ラボ』をよく使用しています。
カテゴリー分けで整理整頓されて効果音が格納されているので、目的の効果音を素早く見つけることができます。
音声は読み上げソフトを使える
動画編集を行なっていくと必ずと言っていいほど、立ち塞がる障壁があります。
それは、『スライドを読み上げてくれる人が見当たらない』です。
スライドを読み上げるのは大変ストレスのかかるお仕事で、読み上げる人は、『自分の声で録音されるのに抵抗がある』『何度も録音し直すのは正直大変』など、
音声収録の担当者を探すのは一苦労です。
そんな時には音声読み上げソフトがおすすめです。
音声読み上げソフトはいろいろありますが、私はSOURCENEXT(ソースネクスト)が販売している『かんたん!AITalk5』を利用しています。
公式サイトで、デモ音声が聞けるので一度試してみてください。
テキスト文書を入力するだけで、かなり自然な声で読み上げてくれるので、誰かに音声の収録を行なって貰う手間も省け、セリフも簡単に何度も変更できるので非常に便利です。
採用動画、教育・研修動画には不向きかもしれませんが、更新が多い動画マニュアルなどには、むしろ音声読み取りソフトを使った方が良いですね。
この後のレベル4では、実際に『AITalk』を使って動画編集を行なっていきます。
PowerPointで編集できる動画バリエーション
PowerPointを使用すると、初心者から上級者まであらゆる動画編集ができます。
ここでは、PowerPointで編集できる代表的な2つの動画バリエーションについて、実例を用いて紹介していきます。
演者の動画とスライドショー同時収録
まずは演者の動画とパワーポイントのスライドショーを同時に録画する方法です。
これは、冒頭で紹介したPowerPointのバージョンによってはできない編集ですが、レベル2で紹介したZOOMで録画するよりもこちらの方が断然おすすめです。
細かい操作に関しては、Microsoft 365 Japanの動画で非常に分かりやすく紹介してくれているので、この動画を見れば簡単に作れると思います。
動画を見るとお気づきだと思いますが、PowerPointでの動画撮影は、スライドごとに分けて撮影され、最後に一つに繋がって編集されます。
これがかなり便利なんです。
ZOOMの場合は録画を始めて最後まで一発撮りになってしまうのに対して、PowerPointの録画の場合は、途中で間違ってもスライドごとに取り直しができるのでかなり便利です。
PowerPointの最新版がないとこういった動画編集はできないの?
ご安心ください。
ZOOMで録画した動画素材でも、レベル5〜レベル8で紹介する編集作業で、余計な部分をカットしていけば、質の高い『演者の動画とスライドショー同時収録の動画』を作ることができます。
後ほどのレベルで紹介していきますね。
スライドショーと音声のみの動画
ここで紹介する方法は、PowerPointのスライドショーをしながら音声を収録する動画作成の方法です。
教育・研修動画の場合は、スライドショーに演者の顔を動画として入れる方が良いのですが、動画マニュアルなどは、演者の顔が無くてもこの作り方で十分です。
また音声も、人間が行わなくても読み上げソフトでも十分です。
この動画の作り方の具体的な手順に関しては、この後のレベル4で、実例を用いて詳しく紹介していきます。
まとめ
ゼロから始める動画編集のレベル3について紹介してきました。
今回は、PowerPointの動画編集の特長や、実際にどのようなバリエーションの動画編集ができるかについて紹介してきました。
PowerPointには、テキスト・画像・音声・動画などを自由自在に入れることができるので、初心者から上級者までありとあらゆる動画作りに適しています。
次のレベル4では、PowerPointのスライドショーをしながら音声を収録する動画作成の具体的な手順について、実例を用いて紹介していきます。
具体的にはどんな機能なの?